五十の手遊び 佐藤拓夫のライター徒然草

2022年5月に50歳になるのを機にエッセイをしたためるブログを始めました。10年続いたら祝杯をあげよう。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

才能の塊のような人間が若くして死ぬこと。その意味に思いを馳せる夏がまた来る

足利市立美術館の「顕神の夢 霊性の表現者 超越的なもののおとずれ」は、実に愉快な展覧会だった。8月17日まで開催しているので、近くに出かける人は見逃してはいけない。会場には不思議な空気が流れていた。神仏画や霊性を描いた作品を中心に展示している…

手書きとキーボード。アナログとデジタル。スタイルの違いは文章にどう影響する?

令和5年度の司法試験が7月12日から16日まで実施された。受験した方は脳と体、そして心もフル駆動し、全身全霊で戦い抜いたことだろう。いまは疲労困憊で何も考えられないだろうが、とにもかくにも「お疲れ様」とねぎらいの言葉を送りたい。 司法試験の論文…

雨の日の記憶〜サッカー少年と鬼コーチ

雨模様が続く7月。日本の梅雨は年々熱帯化し、土砂災害と高温多湿のせいで不快指数マックスになる。一方で雨は、私の荒んだ心の中にわずかに残る瑞々しい記憶を思い出させてくれるきっかけにもなる。梅雨の雨空を見あげるたびに思い出すのは、必死にサッカー…