五十の手遊び 佐藤拓夫のライター徒然草

2022年5月に50歳になるのを機にエッセイをしたためるブログを始めました。10年続いたら祝杯をあげよう。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いま読み継がれるべき佐藤泰志

20年くらい前の2月、青春18切符を使って北に向かったことがあった。目的地は北海道。道内を鉄路でひととおり周りながら、北の開拓者たちが残した土地の余韻や名物を味わいたい。そんな無計画な旅だったのだが、どうしても外せないと思っていたのが、作家・佐…

ライティングの“神動画”を紹介したい

日本の一部の大学では「ライティングセンター」なるものを設置している。目的は学生の文章作成をサポートすること。なぜ大学がこのような活動をしているかといえば、日本の(公立)学校では日本語の文章作成の基礎を丁寧に教える機会が決定的に不足している…

人間がわからない

タイトルはもちろん水原一平元通訳についてだ。通訳として山の頂にのぼり、幸せな半生を享受していたというのに。一番大切な人の財産をギャンブルの負けの支払いにあてたばかりか、賭けでえた勝ち分は自分の懐(口座)に入れていたそうだ。しかも水原は、大…

売れない美術作品は「ゴミ」なのか?

「世の中の展覧会の85%はゴミ」 アートライターを志す身としては、ドキッとさせられる言葉だ。雑感を書いてみよう。 artnewsjapan.com 多くの場合、展覧会の印象の良し悪しは、展示作品の良し悪しに比例する。したがってジェリー・サルツが吐き捨てた言葉「…