本を読むことが好きな人たちは、どうやって「読むべきもの」を選んでいるのだろう。
極度に本が好きな人たちは、なにか明確な物差しがあるわけではなくて、「これだ!」と直感的に手に取った本を読んでいるという人も多いことだろう。
私の場合、体力の有り余っていた30歳代までは乱読雑食のかぎりをつくしていた。だが不惑を迎えるころ、はたと気づく。
このままだと、読みたい本が増えるばかり。でも読む時間はない。「この本も、あの本も、まだ読んでいないぞ!」と、巨大な後悔を抱えたまま死んでしまうのか……
現在52歳。あらゆるラッキーが重なって日本人男性の平均寿命(約80歳)まで生きられたとしてもあと28年。28年しかないのだ!
むろん残り時間のすべてを読書にあてることなどできないから、アホみたいに乱読雑食することは絶対に避けないといけない。web記事をつまみ食いすることも、これからは相当控える覚悟がいる。大好きだった「noteのサーフィン」もこれを機にやめようと思う。
本の内容(文字数、難易度)によっても、読み方(完読かつまみ食いか)によっても読書時間の割り振りは変わるが、今の私の場合、おおむね1週間で5冊の本を読んでいる。1年で250冊。28年で7000冊。7000冊なんて、私がこれまで買い求めてきた本の数よりも少ない(ゆうに1万冊は購読している)。そう考えるとちょっと絶望してしまう。あまりにも時間が少ないし、あまりにも読みたい本が多すぎる。
さて、どうしようか。
読者家のみなさんは、この苦悩をどうやりくりしているのだろう。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本が非常に売れているのは、私と同じ悩みを抱えている人がいかに多いかの証だろう。
この問題は私にとって一過性のものではない。真剣にケリをつけたいと考えている。スティーブン・コヴィーのマトリクスでいうなら、「重要度A」「緊急度A」が重なり合う問題だ。
最善策をあれこれ模索していると時間がどんどん溶けていくので、当面の対策として、7000冊の半分の3500冊をリスト化し、潰していこうと思う。この夏が終わるまでに3500冊のリストをこのブログで公開する。1冊読んだら備忘録として簡単なレビュー(書評ではない)を載せるというタスクに着手する。必ずだ。絶対だ。
3500冊分のリスト消化が済んで、そのときにまだ生きていて、後半戦にのぞむ気力体力があるなら、残りの3500冊に進もう。