五十の手遊び 佐藤拓夫のライター徒然草

2022年5月に50歳になるのを機にエッセイをしたためるブログを始めました。10年続いたら祝杯をあげよう。

「1年は8月まで。9月からは余興」という感覚を受け入れる

エアコンの冷房ボタンを押す頻度が減り、代わりに扇風機のスイッチをポンとたたくようになった。

台風の進路予想にざわつきながら、今年もまた秋が来てしまったことに軽く打ちひしがれる。

ここ何年か、特に50歳になってからは、「夏の終わりは一年の終わり」という不思議な感覚に見舞われるようになった。

たぶん秋が大好きだからだろう。秋は飯がうまい。読書がはかどる。汗をたらしながら展覧会に通うこともない。秋はすぐに終わってしまう。3ヶ月たつともう師走だ。

自分でも実にジジくさい感覚だと思っているが、日常生活を冷静かつ実効的に過ごせるのは8月31日までで、9月1日から12月31日は付録であり、余興のようなものではないか。そんな風に最近は諦めかけている。

 

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